ふぃーたっくす

物理屋から税務屋へ.phy→tax

会計処理と実験ノート

決算処理に挑み始めて研究生活が役に立ったなと思うのは「どうしてその処理をしたのか、するのか」を考えて「何でも実験ノートに記録しておく癖」がついていたこと。

 

今は駆け出しなのでやってみた処理を他の人に見てもらうのだけれど(駆け出しでなくても、そこそこの規模なら複数人で確認する制度になっているはずだし、無資格なら有資格者が絶対チェックすると思う)、そこでどうしてそういう処理をしたのか説明できる必要がある。究極、自分がやった全ての処理について説明できる必要があると思う。なんとなくこうしました〜、ではなくて、○○だからこうした、と理屈で説明できること。あるいは、××なのだからこの処理は違うのでは?とお客様の帳簿につっこめること。研究生活で少しは身についていたのかな、と感じる。

 

さらにそれをなんらかの形で記録しておくことも大切だと思う。何年か経って税務調査が来たとき、あるいは何件も申告作業を並行しているとき「この処理どうしてこうなったんだ?」「どこまでやったんだ?」とならないために、適宜記録しておくことが大事。キリのいいところまでやればいいじゃないかと思うが、私は今保育園のお迎えのため尻切れトンボで帰ることもしばしばなため、そうもいかない。保育園児がいなくても、お客様に確認してもらっていて作業期間が開くこともある。

だから実験ノートになんでもかんでも書いておく癖はものすごく役に立っている。実験ノートはなんでもかんでも書いておけ、ということになっているけれど、実態は研究分野や研究室によりけりかもしれない。私の研究室はとりわけ何か指導されたわけではないので完全に我流だが、それでも5-6年取り続けてきた生活か活かされている。さらにいえば元からノート魔、メモ魔なので、大体中学からと考えれば15年くらい。習慣とは恐ろしい。

 

なんでもかんでも書くせいでこのブログのように収拾がつかなくなっている面はあるが。

 

ただ、会計処理、というか、仕事(帳簿)では、自由にざらざら話し言葉でメモするわけにいかないし、自分だけでなく他人もわかるように書かないといけないし、PC上で入力するから図やら絵やら大きい文字にするやらが自由でないしで、まだまだ業務での記録は試行錯誤しているところではある。自分だけの仕事ノートは実験ノートのごとく自由でなんでも書きたい放題である。毎日発見や成長があって楽しい。